劇場版SHIROBAKOを観て

劇場版SHIROBAKOを観てきました、古代人です。

 

これは私が観て感じてたことを綴るだけの文なので内容に深くは触れてませんが、ちょいちょいネタバレがあるので観る予定の人は観てから読む方がいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

「好きだったものを、好きが故に思い入れてしまい最後には嫌いになってしまう」って経験、ありますか。この直前まで行って持ち直した人もいるでしょうし、そのまま嫌いになって離れてしまった人もいると思います。

 

誰しも自分の好きなことで成功したい、成果を得たい、結果が欲しいという感情があると思います。ですが本当に結果を得られて満足できる人間なんてほんの一握りか、あるいは存在しない。

 

好きなことに対して結果が出ない時、「自分の好きという感情は紛い物」「本気になっていない」「周りの方がもっと本気」なんて色々を考えて、好きだったそのコンテンツに触れることすら苦痛となっていく感覚。これを味わったが最後、この先どんなことに対しても本気になればなるほど苦しみ、一生物事に本気になれないのではないかと考えてしまう。

 

劇場版SHIROBAKOはどのキャラクターもこの感情に直面し、周りからの手助けやきっかけによってこれを乗り越えて前に進んでいく物語だと、今回の劇場版を見てより強く感じました。

 

きっとこの映画の制作に関わった誰もが同じ気持ちを味わったことがあるのだと思います。その上で、

「辛いのはわかる、やめたくなる気持ちもわかる、でもやめてしまったら本当に終わってしまう。」

「歩みを止めなければ、いつかチャンスを掴める、きっかけを得られるかもしれない」

「保証などはないけれど、私達はじたばたと足掻き続けたからこそ、今ここでこの作品を生み出すことができた。」

そうやって作品をもって証明してくれたのだと思います。

 

 

今回の劇場版は、ある種制作陣の希望であり、これから何かを生み出そうと歩んでいる人へのエールであると私は感じました。

自分のやりたい方へ、じたばたしていきましょう。

 

 

 

 

 

(歩いて行け!でも、全力で駆けろ!でもなくじたばたしようって言うのがめちゃめちゃいいよね)